可愛らしい和柄の布を使った、つげのくし袋です。
友人に和裁のお仕事をしている方がいます。
彼女は着物のお仕立ては勿論、着なくなった着物を使って「はんてん」に作り変えたり、可愛い小物を作るのもとても得意で、しばしば可愛らしい袋等の小物を作って見せてくれたり、分けていただいてしています。
先日、別の友人から高校時代から大切に使っているつげのくし袋がもうボロボロなので、彼女にくし袋を作ってほしいという話がありました。
長年使ってきたくし袋を見せてもらったら、布が破れて本当にボロボロでした。くしも柄の部分が折れているけれど、まだまだ使いたいとのこと。
早速、依頼をしたところ、可愛らしい布を選らんで丁寧に仕上げてくれました。
ひとはりひとはり、手縫いで細かい手作業の心のこもった一品です。
もちろん、オーダーをしてくれた本人もひと目で気に入ってくれて、大事に使うね!とお言葉もらいました。彼女なら、これがまたボロボロになるまで大事に使ってくれると思います。
気に入ったものを大事に長く使う。
なんでも容易に手に入ってすぐに捨ててしまえる時代ですが、小さなくしとくし袋から、「物を大事にする」ということを改めて考えさせてもらいました。
店主はというと、ペンが3本入るサイズでちょうどいいよなんて言葉につられて、外出用のペン入れに作ってもらおうかなと考えています。可愛いですしね。