「お父さんとお揃いで、気に入ったお箸がほしい。」
少し前に母から希望を聞いていて、この度ようやく母の好きなお箸が見つかりました。
若狭塗りのお箸ですが、螺鈿ではなく持ち手のところはまるで飴細工のよう。女性用は濃い目のイチゴミルク色、男性用はうっすらとブラウンとグレーが交じり合った色にきらきらラメがちらしてあります。お箸の中程からは木地でできており、木地の途中から箸先までのカットが程よく、何気にお洒落なお箸なんですね。
元々渋めのお箸が好きで選ぶときは落ち着いた雰囲気のお箸ばかりになりがちでしたが、最近、女性のお客様から、ご自分用のお箸のお好みをお聞きすると、大体 “可愛らしいお箸” 選ばれていることがわかりました。
実際、可愛らしいお箸を手にする機会も増え、なんだか店主も自分用にと、ピンクやきらきらのお箸が気になるようになってきました。
父はどちらかというと、無骨で素朴な “男の箸!” のようなお箸が好きなのですが、これはこれで何気に使いやすいと気に入っているようです。
色んなお箸を、気分によって日替わりで使うのも楽しいですね。
残念ながらこのお箸は廃盤のためもう手にはいりませんが、また、素敵なお箸とよい出会いがあるといいなと思います。